イタリア語の冠詞

第二ヶ国語の勉強を始めると真っ先にくるのが冠詞。

英語と違って種類が多ければ性数変化もしてくるのでつまづきやすい部分。


とはいえイタリア語およびラテン語系統は冠詞の数が多くても覚えやすい方だと思います。


✅冠詞についてはこちらもチェック!


不定冠詞

「uno」というゲームがあるので聞き覚えのある単語が出てきたのではないでしょうか?


un dolce →  due dolci

uno studente →  tre studenti

una foto(grafia) → dieci foto(grafie)

un'auto(mobile) → sette auto(mobili)


省略されてる単語に注意

一例を出してみましたが
女性名詞で気をつけないといけないのが省略されていることがある場合。
fotoなど「o」で終わっているため男性名詞に見えがちですが...
元はfotografiaと長い単語でaで終わっているため女性名詞です。


母音はじまり単語の「un」「un'」の違い

発音は男性名詞も女性名詞も同じ。
書き言葉で女性冠詞に「'」がつくのは「un(a)」aが省略されているため。


複数形は存在しない

不定冠詞は元々数詞の1の変化形なので複数形が存在しない。
2つめ以降は数詞を使います。


定冠詞

人名や地名(固有名詞)、限定しているもの、総称に使うのでよく見かける印象です。
本や映画のタイトルで見かけることが多いですね。


la birra → le birre

l'osteria → le osterie

il bar → i bar

lo zaino → gli zaini


定冠詞も不定冠詞同様のルールで使い分けされます。


「〜さん」は定冠詞

定冠詞は人の名前に敬称をつけれます。
が、呼びかけ時は省略されるのでそのままの名前呼びが多いです。

il signor Arima → 有馬さん(男性)



部分冠詞

部分冠詞はフランス語とイタリア語にある冠詞で
ざっくりいうと「全体の中の一部」を伝える...
「いくつか」「何個か」を表現する際に使います。


(2022/7/10追記)

簡単にいつ使うのかというと「数えられない名詞」を使うとき。
ワインとかチーズとか。
液体や空気、粉末...とか。

一番分かりやすいイメージだと、
「ワイン」はボトルのワインなのかグラスのワインなのか..分量がわからない。
「チーズ」も種類がいっぱいあるし、削った粉の量なんてちまちま数えられない。

紅茶を飲む時も
「砂糖は何個(どのくらい)必要ですか?」
「少しだけ(1-2個)ください」
と言うやりとりが発生しますよね。(人によっては)

はたまた、

スーパーのたくさん置かれてる数え切れないじゃがいもの中から何個かじゃがいも買った
という時にも使います。  ツタワレェイ(~'-')~ ━♡゚.*・。


使い方も特殊で

  • 数えられる名詞→複数形の方を
  • 数えられない名詞→単数形の方を


部分冠詞の作り方

不定冠詞も覚えて定冠詞に加え....部分冠詞も...!!

とゲンナリしそうですが、部分冠詞に関しては作り方(考え方)が楽で


di + 定冠詞

の形になっています。


言い換えの代表例

alcuni / alcune:いくつか(の)

un po' :少し(の)


EX)Sono parlo italiano un po. 


発音

発音は基本的に書かれている通りの読み方で問題ないです。


男性定冠詞の「glidegli」の発音はちょっと厄介。
どう発音するんだろうという感じですよね。

 g + lのパターンはrが無かろうと巻き舌っぽい発音になります。
 割と強めの音の印象があります。 
gの音は発音しないです。どっちらかというと空気音っぽい雰囲気。


覚え方

全部使いこなすのは大変なので最初は代表的な形を覚える、
その後はフィードバックを常にして慣らしていく...という方法で覚えました。


追記

2022/7/10に部分冠詞の内容を書き直しました!

Coc-Co Channel

多言語に走ったフロントエンドエンジニア。 更新は気まぐれ。最近は英語やり直し中。 アメブロは「Language's Nest」へ。

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